泌尿器科
渡邉 豊彦
平成3年 岡山大学医学部卒業
専門科
泌尿器科
所属学会
日本泌尿器科学会・日本排尿機能学会・日本感染症学会・日本癌治療学会・日本化学療法学会・日本性感染症学会・日本老年泌尿器学会・日本Endourology・ESWL学会・ American Urological Association(米国泌尿器科学会)・European Association of Urology(欧州泌尿器科学会)・Society for Urodynamics and Female Urology(米国ウロダイナミクス・女性泌尿器科学会)・International Urogynecological Aassociation (国際泌尿器婦人科科学学会)
資格
日本泌尿器科学会専門医・日本泌尿器科学会指導医・ICD(インフェクションコントロールドクター)・日本がん治療認定医機構 暫定教育医・日本がん治療認定医機構 がん治療認定医・泌尿器腹腔鏡技術認定制度認定医・日本Endourology・ESWL学会評議委員・日本内視鏡外科学会技術認定医
診療内容と科の特色
泌尿器科疾患全般の診療を行っています。診療に当たっては,充分な説明と生活の質に配慮しています。
a 尿路性器腫瘍
腎腫瘍,尿管腫瘍,膀胱腫瘍,前立腺腫瘍,副腎腫瘍,精巣腫瘍など尿路性器腫瘍の診断とその進行度及び病態に応じた治療を行っています。近年,急激に増加している前立腺腫瘍の早期発見と根治的治療に努めています。早期前立腺癌には,根治手術,放射線治療(密封小線源療法,外照射療法),内分泌療法の選択肢があります。いずれの治療も、岡山大学病院、国立岡山医療センターなどと連携し、対応可能です。
b尿路結石
腎結石,尿管結石,膀胱結石などの尿路結石の診断と治療を行っています。自然排石が困難な尿路結石症例には体外衝撃波を中心とした治療が必要となります。
c 排尿障害
前立腺肥大症,神経因性膀胱などによる排尿障害及び尿失禁の診断と治療を行っています。
d尿路感染症
腎孟腎炎,膀胱炎,尿道炎,前立腺炎,精巣上体炎などの診断と治療を行っています。
e その他の尿路性器疾患
小児夜尿症、男性性機能障害(ED)などの診察をしています。
小児夜尿症について
小学校低学年でおよそ10%、小学校高学年でもおよそ5%に夜尿症が認められ、成人への移行例が約1%といわれています。
近年、効果的でより早く治る方法について、研究開発が進められています。
従来の夜尿症治療は、「あせらない」「しからない」「起こさない」が治療の三原則とされてきましたが、これにはあまり根拠がないことが、わかってきています。
夜尿症には、さまざまな治療法がありますが、現在もっとも有効なのが夜尿アラームです。これは睡眠中の尿失禁時にブザーで覚醒させるものです。これを繰り返すことで、夜間睡眠中の膀胱容量が増加し、夜尿症が治癒していくのです。3か月で効果判定し、有効率は約60%です。他の薬物療法に比較すると、最も有効な方法といえます。
夜尿症のパターンは人それぞれです。一日も早く、夜尿症から解き放たれ、爽快な朝が迎えられるお手伝いができればと考えています。